主催者は黒子。そして進み始めた息子
ある日、ホームレス小谷さんのライブ配信を見ていて「お母さん、3万ある?」とのたまってきたことが始まり。
小谷さんの本30冊を購入したら、小谷さん自身が届けてくれるという企画を購入したかったから。
初めは、自分が小谷さんに会いたいから、本を読んでみたかったらという衝動だったはず。
衝動性からの行動力には定評がある息子(笑)
興味があったら赤信号も目に入らなかった幼少期よりはマシになったけど。
でも、小谷さんを知るにつれ、皆んなにも小谷さんを知ってほしいと口にするようになり、私が知らぬ間に色んな人を巻き込んでイベントをやる事に決めていた。
事後報告ばかりで、ハラハラしたりびっくりしたりと私の感情も忙しかったけど「口を出さないで!」の約束は、なんとか守ったつもり。
色んな失敗もやらかした。
飛行機の取り間違いで、ムダにキャンセル料がかかったり、PCの中に保存していた私のデータを消したり、皆さんへの連絡が遅れたり。
それも経験!とグッと我慢して友達に愚痴を聞いてもらった私。
私は今回、忍耐という勉強をさせてもらったのかも。
イベントをやる。ということも、息子の周りには、私も含めイベント主催をする大人が沢山いる環境で、案外、簡単に出来ると思っていたらしい。
弱音を吐く事もあったけど私は今回何も口出ししない。と決めていた。
辞めるなら辞めればいいし、やりたいならやればいい。のスタンスでいた。
そんな中、自ら色々な方と繋がりを作り皆さんに、アドバイスをいただいたり、応援していただきながらなんとかイベントを迎えた。
饒舌になるスイッチがどこにあるかわからない息子。
場を読むのが苦手だから、しらけたら皆んなが楽しくない。
司会は難しいと判断して、小谷さんを通じて知り合った方にお願いしていた。
全部、自分がやる!と言ってきかなかった、以前の息子より成長していることが嬉しかった。
それだけ、人を信じる事を学び信頼出来る人が周りにいてくれるという事だから。
イベント当日、主催者は黒子、主役は皆んな。 そんな言葉を口にしていた。
小谷さんを知ってほしくてやってるんだから小谷さんと話しを沢山して欲しい。と考えていたアイデアをやめる判断が出来たことも成長だと思う。
会場に入るなと言われ、会場の外でもれ聞こえてくる声を聞いていると笑いが絶えない様子に安心した。
旦那様も、家でぬいぐるみ遊びに夢中で、何をしているかわからない。という不安があったようだけど、今回、息子の姿を見て、助けてくださる方達がいるという事実を見てすっかり安心したみたい。
助けてくださる方、応援してくださる方、 そのままでいいと認めてくださる方がいる
剣しか持たないと言われる息子。
私達親の手元から巣立つ日に不安がないとは言えない時期もあった。
でも、彼の周りに沢山の方々がいる今。
支えてくれる皆様に感謝しかないです。
やっと自分の夢に向けて一歩進み始めた息子を
これからもよろしくお願い致します。