エロはリアルかアートか
エロスを分析するのが面白い。
そもそも、「愛」はエロス、フィリア、
アガペーで成り立つとされているのに、
エロスに関してタブー化されていることが
不思議だな。と常々思う。
繁殖行為としても、必要な欲望だし
好きな人の方が多い気がするんだけど。
そんな中、普段から性の話もオープンな私に
回ってきた昭和のエロ本数十冊… (写真は自粛)
女体を見ても、別段興奮する性質はないけど
観察してみた。
明らかに、リアルな世界。
今みたいに修正技術も高くなく
リアルな肌感や、温泉で見るような裸体が
並んでいる。
数冊見たら飽きちゃった(笑)
殿方から見たら、この生々しい感じが
いいのかもしれない。
そう考えると、今のグラビアとか
アート性高いなって思う。
修正された体や肌質。
これで、殿方は興奮するんだろうか。
なんて、考える横で
中1男子の息子が見ている昭和のエロ本。
まだまだ、性の目覚めがない息子は
ただの女体として見ているみたいで、
普通にその本にお絵描きを始めた。
アートの材料としての裸体でしか
なかったらしい(笑)
そっか、エロスが珍しくない時代に
生まれた子だ。と思う。
AKBファンだった息子から見れば
際どい水着も、過激な下着姿も
短いスカートからのぞくチラリズムも
エロスではないんだよな。
ただのエンターテイメントなんだ。
性的欲求を満たすためのエロスが
時代と共に、芸術的なものとして変わっていく
ことがある。
ルーベンスの裸体像は、ポルノグラフィだし
チャタレイ夫人の恋人は、官能小説な捉え方を
されて一時は流通から消えた時代を経て現在は
優れた文学作品と言われている。
なんでだろう?と思う。
リアルなものからアートへ
不変なはずの欲求を、可変に変えていくのは
なんでかな?
ちょっと、昭和のエロ本をつまみに
語る会を開催してみることにしよう。
「エロスを語る新年会」
誰か参加してー!